夏の過ごし方教室&職員のAEDおよびエピペン講習会2020

令和2年8月7日(金)、3歳児クラス以上の子どもたちを対象に「夏の過ごし方教室」を実施しました。
「冷たい物を摂り過ぎない」「外出時は帽子をかぶる」などの健康面や、「危険な遊びをしない」「いかのおすしを守る」などの安全面を子どもたちに指導しました。
いかのおすし・・・「知らない人についていかない」「他人の車にらない」「おごえを出す」「ぐ逃げる」「何かあったらすぐらせる」
夏になるとご家族でお盆帰省や海や山など外出する機会が増えると思います。子どもの事故が多発する時期です。ぜひともお子さまから目を離さないようにお気を付けてお出かけください。


同日午後に、いわき市内郷消防署の救急隊員を講師に迎え、さくら保育園の職員を対象とした「救急救命」の講習会を開催していただきました。
ダミー人形を使って心肺蘇生の仕方を学び、AED(自動体外式除細動器)の使い方を学びました。
心肺蘇生の方法がこのコロナ禍で変わって、感染リスクのある人工呼吸(マウスtoマウス)が無くなったそうです。胸骨圧迫のみで1分間に100~120回程度のペース。


その後、エピペンの使い方(注射の仕方)を学びました。
エピペン(EpiPen)とは、食物アレルギーなどによるアナフィラキシーに対する緊急補助治療に使用される医薬品(注射薬)です。
現在のところさくら保育園に在籍している子どもたちの中で医療機関からエピペンを処方されている子はいませんが、今後そのような子を預かった場合の救命の知識として習得しました。エピペンの注射は、法的には「医行為」にあたり、医師でないものが「医行為」を反復継続する意図をもって行えば医師法第17条に違反することになります。しかし、アナフィラキシーの救命の現場に居合わせた保育士がエピペンを自ら注射できない状況にある子どもに代わって注射することは反復継続する意図がないものと認められるため、医師法違反になりません。また、人命救助の観点からも「緊急避難行為」として違法性は問われません。このことも踏まえ、保育園では、緊急時の嘱託医との連携や救急搬送の体制を整えておくとともに、いざというときのために保育士が研修等を受けておく必要があるのです。


万が一、保育時間内に子どもたちの命に関わる事態が起こったときには、職員が即座に救命処置・応急処置ができるようにしていきます。